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豊田工大Release

情報通信研究室 川口 将生さんが電子情報通信学会東海支部で学生研究奨励賞を受賞

2021.09.06

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賞状を持つ川口将生さんと松井一 准教授

令和二年度電子情報通信学会東海支部学生研究奨励賞(修士)を受賞

  • 受賞者 豊田工業大学大学院 工学研究科 先端工学専攻 川口将生さん
  • 研究テーマ 高性能な誤り訂正符号の準巡回符号による構成と探索
  • 受賞日 2021年6月4日
  • 賞についての詳細
    電子工学および情報通信に関する学問、技術分野において優秀な成績をあげ、その将来が嘱望される方を対象に表彰する。(学生研究奨励賞 - 電子情報通信学会 東海支部 より抜粋)

 研究内容

 情報通信研究室は高性能な誤り訂正符号を探す研究をしています.誤り訂正符号とは,通信時にノイズ等によって生じるエラーを修正するための技術で,Wi-Fiなどにも使われている身近な技術です.
 川口さんは誤り訂正符号の中でも準巡回符号という種類について,性能が良い,つまり余分なデータを増やさなくても強いノイズ耐性をデジタル信号に持たせることができるような仕組みを研究しています.
 研究では目的の誤り訂正符号となるように数学を使って絞り込んだり,その後,膨大な数の候補から高性能なものを発見するために下の写真のような何台ものコンピュータを用いて並列計算を行ったりしています.

 pic_20416_cluster2.jpg

研究で利用している計算用クラスターPC

今回の受賞に関する主な発表実績は以下 ([1], [2]) の通り
[1] M. Kawaguchi, H. Matsui, "Finding self-dual quasi-cyclic codes with large minimum weight via polynomial matrices," International Symposium on Information Theory and Its Applications (ISITA2020), pp.180-184, Kapolei, Hawai'i, USA, Oct. 24-27, 2020.
https://doi.org/10.34385/proc.65.B02-1
[2] 川口将生,松井一,"準巡回符号に対する64元体上のHermitian自己双対符号の最小重みを用いた探索," 電子情報通信学会ソサイエティ大会基礎?境界講演論文集A-2-2,p.18,9月15-18日,2020.

受賞者のコメント

 

 この度の受賞につきまして,研究を評価していただけたことを大変嬉しく思います.ここまで研究や学会活動の経験を積むことができましたのは,松井先生の支援によるものです.特に発表実績 [1] の原稿執筆のためには2ヶ月間何度もディスカッションを重ねるなど大変お世話になりました.心より感謝いたします.今後の学生生活につきましても,修士論文の完成に向けてよい研究成果を出せるよう努力します.

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学生研究奨励賞の賞状および副賞

*写真撮影は感染症予防対策を講じた上で実施