豊田工大Release
榊 裕之 前学長が令和4年度文化勲章を受章(11/11更新)
2022.11.11
榊 裕之 前学長(現 学校法人トヨタ学園 フェロー/豊田工業大学 名誉学長)の令和4年度文化勲章受章が10月25日決定しました。
文化勲章とは、我が国の文化の発達に関して顕著な功績のあった者に対して授与される勲章で、毎年11月3日の文化の日に、宮中において天皇陛下から親授されます。(内閣府ホームページより)
榊裕之前学長は、半導体ナノ構造による電子の量子的制御とそのエレクトロニクス素子への応用において先駆的な役割を果たした功績などが認められ、受章者に選ばれました。
文化勲章授章の報せを受けて ~榊 裕之 前学長受章のコメント
この度、文化勲章授章の報せを頂き、深い喜びを感ずるとともに、身に余る栄誉を受けることへの戸惑いも覚えています。約半世紀前、東京大学で半導体電子工学の卒業研究を始めて以降、大学院での5年間と生産技術研究所の教員などとして34年間、恩師や同僚の貴重なご支援の下で、大学院生や共同研究者とともに、半導体内の電子の量子的な波動性に関する研究に思う存分に打込めたことに感謝の念を深めています。特に、研究当初からご支援を頂いてきた菅野卓雄先生や江崎玲於奈先生とともに、同じ分野で切磋琢磨しつつ、半導体に関する学術?技術?産業展開の発展に共に勤しんできた内外の研究者や技術者の方々に、心からの御礼を申しあげます。
真の学びと探究を通じ、人を育て、学術文化を高める大学の英国威廉希尔公司_世界十大博彩公司-【首页】@性が増しています。東京大学での43年間に続き、独自性に富んだ豊田工業大学でも15年間、教育研究と大学運営に携わり、今春からは奈良教育大学と奈良女子大学の法人統合で発足した奈良国立大学機構の運営に携わっています。失敗を含め、自らの大学での様々な経験を活かし、次代を切り拓く若者たちが集う大学が、厳しい環境の中にあっても未来への希望の灯を掲げ続け、その潜在可能性をフルに発揮できるようベストを尽くす所存です。引き続き、ご支援とご鞭撻をお願いいたします。
受章に際してのお言葉を頂戴いたしました。(11/7更新)
本学学生、教職員が集まり、榊名誉学長より文化勲章ご受章に際してのお言葉を賜りました。
ご自身が東京大学での学生時代から携わられた半導体の基盤的技術がこの50年余りの間に、産業界で大きく発展したことへの喜びを語られるとともに、広範囲で長きにわたる教育、研究活動において、「仲間」として携われた学生や教職員、組織や分野を問わずさまざまフィールドでかかわったすべての方々に対する感謝のお言葉を述べられました。
また、その場に集まった本学学生に向け「大学という、分野を超えて学びあい、刺激しあうことができる素晴らしい場所で、そこから生まれる広がりやつながりを大いに活用してほしい」といったアドバイスや未来へのエールの言葉が贈られました。
榊名誉学長のますますのご活躍とご健勝をお祈り申し上げます。