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豊田工大Release

「スーパーカミオカンデ」で使われている超大型の光電子増倍管を実物展示

2023.03.01

直径50㎝ 光電子増倍管

 この度、浜松ホトニクス株式会社さまが「スーパーカミオカンデ」向けに開発した、直径50㎝の光電子増倍管*を本学キャンパスの中央棟3階Planck-Esaki Mallに展示しました。

 ニュートリノが質量を持つことの証拠となる振動現象を世界で初めて観測することを可能にした「スーパーカミオカンデ」。この実験施設では、同社が開発した世界最大の受光面を持つこの光電子増倍管が使われています。2つのノーベル物理学賞(小柴昌俊2002年、梶田隆章2015年)をもたらした、この光電子増倍管。今後も世界の量子科学?光計測技術のみならず医療や産業など幅広い分野の発展に大きく貢献することが期待されています。

 展示スペースでは、光電子増倍管の内部構造や原理について解説する実験装置やパネルも併せて設置され、「光の不思議な世界」をより深く理解していただけると思います。本学にお越しの際は、是非ご覧ください。

光電子増倍管展示の様子

*光の粒(光子)の作用により金属から真空中に放出される電子(光電子)を電流として検出する装置を光電管と呼ぶ。この光電子を電気的に加速し、別の金属に衝突させ、より多くの電子を放出させる増倍機能を持つものが光電子増倍管である。